
蛯原 淳(えびはら じゅん)
組織能力構築コンサルタント
株式会社C&Mコンサルティング 代表取締役
(元 日産自動車 人事部長)
「人は変えられなくても、人が変わる仕組みはつくれる」
社長の一手が全員に連鎖し、社員が自ら動く「ドミノ型組織」づくりを提唱しています。
アクセンチュアで戦略コンサルタントとして経験を積んだ後、ユニクロ人事部でオーナー企業、ABB人事部でグローバル組織、それぞれの強さに触れてきました。
日産自動車では北米勤務、ルノーとの共同購買会社への出向などを経て、日本人事部の部長として人事を担う一方、自らも50人の組織を率いました。
「できる人・できない人」は、そんなに単純ではない
私自身、置かれた環境によって、仕事で発揮できる力が大きく変わった一人です。
新卒で入社したアクセンチュアでは、仕事にも環境にも恵まれ、3年半でマネジャーに昇格しました。ところが、その後に携わった新規事業では、思うように力を発揮できず、事実上の「戦力外」に。
ユニクロでも、オーナー企業ならではの圧倒的なスピードとエネルギーに魅了される一方、現場の文化に戸惑い、立ち往生することが何度もありました。
同じ人間でも、置かれた環境によって、こんなにも力の発揮の仕方が変わる。この経験が、今の私の組織づくりの原点になっています。
人の能力は、その人だけで決まるものではない。人が力を発揮できるかどうかは、組織の環境や仕組みに大きく左右される。
制度をつくるだけでは、組織は変わらない
その後、人事の責任者として、採用、人材育成、評価、報酬、労務など、幅広い領域に携わりました。
一方で、自分自身も50人の組織を率い、管理職として試行錯誤を重ねました。そこで痛感したのは、人事制度を一つ変えただけでは、組織はなかなか変わらないということです。
社員一人ひとりを変えようとするだけでも、長続きしません。
経営者の考え方、組織の役割、人事制度、会議、日々のコミュニケーション。これらをバラバラに扱うのではなく、同じ方向へつながる仕組みにしていく。
そうすることで、社長が毎回指示しなくても、現場で望ましい判断や行動が生まれる組織に近づいていきます。
大企業の知見を、中小企業だからこそ効く形に
アクセンチュア、ユニクロ、ABB、日産で、戦略、オーナー経営、グローバル組織、大企業の人事とマネジメントを経験してきました。
ただし、中小企業に大企業の制度や仕組みをそのまま持ち込んでも、うまく機能するとは限りません。そこで、本当に効いている考え方だけを取り出し、社長の意思、管理者の役割、人事制度、会議や日々のコミュニケーションを、シンプルにつなぐことを重視しています。
そして、中小企業には大企業にはない魅力があります。社長が本気で変えようとすれば、その意思が会社全体に一気に広がり、短期間で大きく変わることができる。そのダイナミズムに魅力を感じ、現在は「ドミノ型組織」として体系化した組織づくりを支援しています。
<職歴>
- 日産自動車 日本人事部 部長(部員50名)
- 新卒・中途採用、人材育成、評価、報酬、福利厚生、労務、コンプライアンス、労働組合対応を統括 - ABB 人事部長 兼 ターボシステムズユナイテッド(IHI合弁会社)人事部長
- ユニクロ 本社人事部 プロジェクトマネジャー
- アクセンチュア 戦略コンサルティング部門 マネジャー
<著作>
- 「人を育てずに組織を育てる、5つのステップ」(2026 日本コンサルティング推進機構)9月下旬発刊予定
<その他経歴>
- 1971年生まれ、福岡県立 修猷館高校、東京大学 工学部 土木工学科卒
- 2001年 ヨット・チームレース世界選手権(チェコ共和国)日本代表